今回は、大学院の授業料免除についてお話します。
全ての大学院に当てはまるとは限りませんので、ご理解頂けますことを何卒よろしくお願いします。
年間の授業料
それでは、大学院の授業料はいったいどのくらいかかるのか見ていきたいと思います。
私立大学院の場合
私立大学院の学費について見ていきます。
- 入学金:300,000円
- 授業料:735,000円
- 教育運営費:211,000円
- 施設設備費:200,000円
計:1,446,000円
※東海大学大学院HPより抜粋
決して安くはない学費。
この学費が、少しでも安くなる方法はないのでしょうか。
授業料免除の条件
奨学金返還免除の他に、国立の大学院では「授業料免除」という制度があります。
授業料免除について考える際、以下の項目について知る必要があります。
- 授業料免除対象者
- 給与所得から見る家計基準
それぞれ詳しく見ていきましょう。
授業料免除対象者
授業料免除対象になる条件はコチラです。
- 経済的な理由によって授業料の納付が困難であり、かつ学業優秀と認められる者
- 授業料の納期前6月以内において、学資負担者が死亡し、または本人若しくは学資負担者が風水害等の災害を受けた場合
- 1. 又は 2. に準ずる場合であって、学長が相当と認める理由がある場合
※富山大学HPより引用
学業優秀という文言が気になるところです。
普段の講義やゼミをしっかり真面目に出ることは基本中の基本かもしれません。
では、「経済的な理由によって授業料の納付が困難」という文言について詳しく見ていきましょう。
給与所得から見る家計基準
ここでは以下の事項が必要になってきます。
就学者を除く家族全員の一年間の総所得金額をもとに、上の計算方法により家計評価額を算定し、その金額が0円を超えないこと。
(A収入金額-B必要経費)-C特別控除額-D収入基準額≦0
※富山大学HPより引用
非常にわかりにくいですが、それぞれ「収入金額」や「必要経費」などに分ける必要があるようです。
一部の項目をピックアップします。
収入金額と必要経費
収入金額 | 必要経費 |
収入金額 ≦ 104万円 | 収入金額と同額(全額控除) |
104万円 < 収入金額 ≦ 200万円 | 収入金額×0.2+83万円 |
200万円 < 収入金額 ≦ 653万円 | 収入金額×0.3+62万円 |
653万円 < 収入金額 | 258万円 |
意外とハードルは高くないのかもしれません。
その他の特別控除額や収入基準額は、以下のサイトが参考になります。
要チェック!
実際の授業料免除状況
ここでは、実際の授業料の免除状況について見ていきましょう。
以下に、富山大学の平成29年度授業料免除データを用いて、実際の全額および半額免除者数を記載していきます。
前期:授業料免除
前期分 | 申請者数 | 全額免除 | 半額免除 |
博士前期課程 | 203 | 72 | 120 |
博士後期課程 | 91 | 27 | 59 |
後期:授業料免除
後期分 | 申請者数 | 全額免除 | 半額免除 |
博士前期課程 | 202 | 14 | 184 |
博士後期課程 | 93 | 2 | 85 |
博士前期課程および後期課程ともに、申請者に対し全額ないし半額免除されている割合は、なんと驚異の90%越え!!
数字にすると、結構な割合の方が授業料免除されている印象を受けます。
最後に
今回は「大学院の授業料免除」についてお話しました。
働きながら大学院に行っている身として、少しでも大学院の授業料が安くなるに越したことはないです。
大学院によっては、さまざまな免除や助成金などが用意されているので、よく制度について調べてみる価値はあるかと思います。
申請には必要な書類などがあるので、時間的な余裕を持って書類を準備していきたいですね。
おわり!
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